中古車業界

商品である中古車不足が懸念材料。いかに中古車を今後確保できるかがカギ


業界の概要

中古車業界は3種類(中古車買取、中古車販売、中古車オークション)に大きく分けられる。近年では車買取大手(ガリバー等)が小売へ進出したり、新車中古車販売・修理を手掛けるネクステージのAmazonでの中古車ネット販売開始、個人間の中古車売買の仲介業など、これまでの業界区分の垣根がなくなってきている現状がある。

そして中古車業界のベースとなる国内新車販売は減少傾向であり、車の品質・性能向上に伴うユーザーの自動車保有期間の長期化による車両の仕入不足「タマ不足」が続く状態にある。

2015年(1~5月)の中古普通自動車の登録台数(軽自動車除く)は、日本自動車販売協会連合会によると1,649,397台(対前年同期△4.2%、△72,887台)、同時期における中古軽自動車の販売台数は、全国軽自動車協会連合会によると1,437,893台(対前年同期△3.7%、△59,854台)。2015年秋頃に予定されていた消費税の再増税が1年半に先送りとなり、駆け込み需要の見込みがなくなり、中古普通自動車の登録台数、中古軽自動車の販売台数は、ともに2015年は減少する可能性が高い。さらに2015年は円安の影響による中古車の輸出も増加すると考えられ、より国内の登録・販売台数に影響すると考えられる。

中古車販売、中古車登録

 

市場規模

主要企業(上場会社のみ)

  • ・ガリバーインターナショナル     連結売上高155,681百万円(2015年2月期)
  • ・ユー・エス・エス          連結売上高67,466百万円(2015年3月期)
  • ・ネクステージ            連結売上高50,447百万円(2014年11月期)
  • ・カーチスホールディングス      連結売上高31,765百万円(2015年3月期)
  • ・ハナテン              連結売上高21,217百万円(2014年9月期)

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